まさ隊長から見た元請けと下請け

仕事の話

まさ隊長から見た元請けと下請けの関係性

 

元請けと下請けは建設業で切っても切れない関係。

まさ隊長です。
今では1次下請け、2次下請け、3次下請けってきれいな言い方ですが、昔は孫請け、ひ孫請け、やしゃ孫請けって言い方してました。
中には何もせず、上から来た仕事を下に出し、マージンをいただく業者(俗に言うピンハネ業者、建設ブローカー)もいますね。ですが、下にいる営業のできない職人たちはブローカーの存在がありがたいようです。
昔は仕事も多く、外壁板金屋さんも外壁を貼る業者、コーキングをする業者に仕事をたのんだり、左官屋さんも左官はしないで住宅の基礎屋さんになったり、電気屋も設備屋も同族ですが違う仕事の業者が多かったり。
建設業って29業種に分類されるけど、いったい末端業者が何百業種あるのかわかりませんね。

状況が変化しつつある元請けと下請け


近年は仕事が減り、職人の高齢化が進み、どの業種も人材不足になっています。一人でいろいろ仕事ができるマルチプレーヤーの時代になってきつつありますね。1社完結のワンストップ化を進めていく時代ですね。
ワンストップを目指す企業

のちにお話ししますが、下請けやブローカーが利益を分配するわけで、

建物の原価っていくらなんだろう?

って素人の人が知ったら怒るだろうなぁ。って思いますね。最近格安住宅が出回っていますが、あんな感じが妥当なんだろうなぁって思います。
後は付加価値を納得して買うかですね。

元請けと下請けの立場の違い

単に元請けと下請けと言っても規模や状況で色々な組み合わせがあります。
かわいがってもらえる良い元請けとの出会いは少ないですね。
建設業を知らない元請けだとメーカーのように扱われたり。
まわりまわって安い仕事が来ると、(適正価格もわかんないんだったら仕事取らなきゃいいじゃん!)と、心の中で思います。
本当は、相手業者のことも考え、協力し、お互い成長できる会社経営ができる関係にならないと成長、発展はないのですがね。
末端業者までの足が長いため、予算がなく手抜き工事になったり、見えないところで手を抜く業者がいるのが現実です。
適正価格で受注できなくても、仕事のスペックはいいものを求められます。職人が手間代を押さえるしかなく、従業員の給料を削るとか、社会問題になっている社会保険をかけないとか、末端の職人は華やかなものではありませんね。人気が無いのもわかります。
最近の元請けは法定福利費(社会保険をかけなさいという法で定められている元請けとして払わなければならない費用)を見積に明記しろと言いますが、結局値引き交渉があるので無いのと一緒ですよね。

今後の元請けと下請け

近年、発注者(お客様)の発注先の1本化が多くなってきています。自社営業をして、仕事もなるべくワンストップ化をして少しでも利益を残す。お客様には安価な提案ができることを考えないと、生き残れない世の中はすぐそこまで来ていると思います。
売り上げ重視のなんでも請負う業者や建設ブローカーやピンハネ業者は消えていくでしょうね。
あくまで、まさ隊長の感覚ですがね。
末端ユーザーと直接つながり、直接発注という人脈とか、つながりを重視した時代になるのではないかと思います。

コメント

  1. […]  元請と下請  (孫請  ひ孫請け […]

  2. […] 安倍首相が学校にエアコンを!って言ってから世の中は今大変です。先日、土木屋さんが受注、電気屋さんに投げ、人がいなくて、また電気屋さんになげ、そこからメーカーに話がいき、つゆぞうに話が来るという、いったいここの役所の予算は豊富なんですね~(笑)うちの工事費あるのかなぁって心配になります。まさにやしゃ孫請け! […]

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