まさ隊長から見た実建築費と実利益

仕事の話

まさ隊長です。
仕事を頼むときは、○○できる業者を紹介して!!と言いましょう。

そろそろ業界人として悪い話になってきます。
少しでも中間業者をなくそうという話です。

安倍首相が学校にエアコンを!って言ってから世の中は今大変です。
先日、土木屋さんが受注、電気屋さんに投げ、人がいなくて、また電気屋さんになげ、そこからメーカーに話がいき、つゆぞうに話が来るという、いったいここの役所の予算は豊富なんですね~(笑)うちの工事費あるのかなぁって心配になります。まさにやしゃ孫請け

近年、若者の建設業離れですね。実業高校(商業、工業)入学希望者は定員割れのようです。少子化で高校、大学自体も余剰なんでしょうね。
私は、頑張った人がお金を稼げる世の中にならないと若者の建設業離れに拍車がかかると思います。そこで、エアコン工事の見積を例に説明します。

どの業界(建築、電気、設備、土木など)の見積も基本的には構成は同じです。基本的に材料、人、車両、道具、事務経費などですから。
同じ工事なのに言い回しが違うのは他業者との差別化のところです。

例えばわかりやすくエアコン取付工事

A社
エアコン 1式 80000円
取付工事費 1式 5000円
出張費  1式   5000円
諸経費  1式  10000円
合計      100000円


これが一般的な見積です。相場でしょうか。下請けに丸投げの場合、純利益で2万円くらいでしょうか。エアコンの仕入れも何社か入っていそうですね。
直接大量に仕入れられ、自社施工できたらものすごい強い会社ですね。粗利で70%も夢ではありませんね。

B社
エアコン 1式 100000円ぽっきり!
出張費、取付費無料です!
今ならなんと99800えん!10万円きりました!!

見た目いいですよね。エアコンの適正価格と取り付けの適正価格がわからないと、良く見えますね。大量仕入れとまとめて下請け工事で半分以上利益でしょう。それを宣伝広告や実店舗などに使う。しがみついてる下請け業者はつらいでしょうね。逃げたくても営業ができないため生活もあるし逃げられないんです。

C社
エアコン 1式 55000円
諸材料費 1式  3500円
取付工事費 1式 20000円
諸経費  1式  7800円
合計     86300円

メーカーより仕入れて自社施工している会社では、このような見積が出てきます。これでも粗利で50%程度でしょうか。純利益は10%程度です。

A社のように経費が多い業者。B社のように大量仕入れでまとめて下請けに工事を出す会社。C社のように直接仕入れで直接工事の会社。適正価格を知っていれば分析できます。安受けして下請けをいじめている業者など見積を見れば、どこでどう利益を取っているかがわかります。
細かい説明は長くなるのでまた機会があれば記事にします。

要するに、適正価格を知らなくても仕事を頼んだ先が何社に仕事を頼むかによって経費がかかって高くなります。また、エアコンの仕入れも直接仕入れとか2~3社間に入っている場合もあります。業者に確認しないとわからないですよね。

上記の例はあくまでつゆぞうの見解ですが、仕入れ等工夫することによって同じ金額でももっと利益をとっている会社もあります。住宅なども、高い住宅、安い住宅、各社仕入れや工法、業者の管理など利益を得る工夫があります。その会社の流通を教えてもらうだけで、その会社がどのように工夫している業者かがわかります。利益を取ることが悪いのでありません。お客様のため、自社のために工夫をしない業者がまだまだ多いのです。
仕入れはどうなっていて、工事業者の体制とか、高い理由、安い理由は聞けば教えてくれくれますよ。聞かないと隠すかもですが。
高い住宅でも安い!ってところもあるし、安い住宅でも大満足!ってとこもあります。より良い業者は自分の目で確かめましょう。
自社で営業ができ、設計、工事、メンテナンスまで一貫してでき、仕入れに対して頑張っている会社はこれから強いと思います。
そんな会社を目指して頑張りましょうね!

コメント

  1. […]    実建築費と実利益 […]

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